スキー板といっても板の形が様々で、太い板もあれば細い板もあります。
今回は板選びをする際の用語の意味をご紹介します。用語の意味を知らないと、板の性能が分からないので購入前に参考にしてください。
ラディウス
ラディウスとはスキー板の側面のサイドカーブの角度の事です。サイドカーブを円に見立てて、半径の事をラディウスといいます。
ラディウスが小さいほどスキー板のサイドカーブがきつくなります。サイドカーブがきついと曲がろうとする力が強くなり小回りがしやすい板になります。
逆にラディウスが大きくなればサイドカーブがゆるくなり、大回りがしやすい板です。
ラディウスの目安としては、標準のオールラウンドスキーが15m前後、小回り重視の板で13m程度、大回り重視の板で17m程度です。
フレックス
フレックスとはどのくらい板がたわむかの指標です。
フレックスが強いと板がたわまない硬い板、フレックスが弱いほどたわみやすい柔らかい板になります。
フレックスが強いと、たわませにくく重くて使いずらいですが、ターンの安定性があり上級者用の板で使われています。
初心者にとっては、たわませるのが難しいためあまり好ましくありません。
フレックスが弱いと、たわませやすく軽くなっているため、ターンの安定性がありません。そのため、急な斜面を滑ると板が震えて暴走する事があります。
ただし、スキー板の購入時にフレックスは表記されていない事が多いです。その場合は初級用、中級用といった腕前の表記があるので、そこで判断しましょう。
トーション
トーションとは板のねじれの強さの事です。
トーションが強いと横ずれがしやすく、ターンの入りが簡単になり曲がりやすくなります。
また、トーションが弱いと横ずれが少なくなるため、曲がりにくくなります。
ただし、このトーションは前述のフレックスと関係しており、フレックスが硬ければ硬いほど、トーションが強くなります。
他にもスキー板の形状とも関係していて、板が太ければ太いほどトーションが高くなります。逆にフレックスが柔らかかったり、板が細いとトーションが低くなります。
スリーサイズ
スリーサイズとは板の先端(トップ)、中央(センター)、末尾(テール)の幅の事です。
このスリーサイズによって得意な雪質がかわります。
例えばパウダー用の板の場合、トップ、センター、テールが全て太くて浮力が高いです。
また、小回り用の板の場合はトップとテールに対して、センターが細くなっていて、カービングがし易くなっています。
板を購入する際に、スリーサイズはいい目安になるでしょう。