近年、夏でもスキースノボが出来るプラスノーが注目を集めています。
プラスノーは冬のスキースノボとはどう違うのか、特徴や服装などをまとめました。
プラスノーとは?
プラスノーとは、夏のスキー場のゲレンデに人工スノーマットを敷いて、マットの上をスキーやスノーボードで滑る、所謂サマースキーの事です。プラスノー用のゲレンデをサマーゲレンデと言います。
スキー板やスノーボードは冬に使っているものと同じものを使用出来ます。
プラスノーに必要なスキー用具・スノボ用具
スキー板・スノーボード
スキー板とスノーボードは冬に使っているものと同じものを使用出来ます。
ただ、スノーマットとの摩擦で板がダメージを受けるので、新品の板の使用は避け、お古の板を、出来ればウィンターシーズンではもう使う予定がない板を持って行くと良いでしょう。
もしくは、スキー場でレンタルするのがオススメです。
ブーツ
ブーツも冬に使っているものと同じもので大丈夫です。板と違い、ブーツは直接スノーマットには触れないので、ダメージもあまりありません。
もちろんレンタルも出来ます。
グローブ
夏は暑いので手袋はしたくないと思うかも知れませんが、グローブは必須です。こけた際に、スノーマットに指が引っ掛かると、グローブをしていない場合は骨折の危険性があります。
ニットなどの柔らかい素材のグローブは避けて、冬スキー用と同じような生地が硬いグローブを必ず着用しましょう。厚めの業務用ゴム手袋もオススメです。
夏スキーは冬と比べてどう違う?
プラスノーは、ウィンターシーズンと同じスキースノボ用具を使えますが、滑った感じはどう違うのでしょうか?主な違いをご紹介します。
エッジが効き辛い
雪上と比べてエッジが効き辛く、コントロールが難しいです。スノーマットの上を数回滑るとエッジが丸くなってしまうので、滑る前と数回滑るたびに良く研ぐ必要があります。
ゲレンデによっては、サマーゲレンデ仕様に加工されたスキー板・スノーボードをレンタルしていますので、自前のものを使うよりレンタルで済ませた方が楽です。
雨の日の方が快適
ウィンターシーズンは、雨の中でのスキースノボはとても辛いものがありますが、夏は雨の方が快適になります。何故ならスノーマットは濡れている方が滑走性が上がり滑りやすくなるからです。また、天気が良い日の夏山はとても暑いため、体力も奪われますし熱中症になる可能性もあります。
雨の日の方が、涼しく滑りやすいため、サマーゲレンデをより楽しめるでしょう。快晴の場合は、特に熱中症に気を付けて、こまめな水分補給をするようにしましょう。
冬の雨スキーが辛い理由は以下の記事に詳しく書かれています。
雨の日のスキーは悲惨?天気による雪質の違いとオススメの過ごし方!
【雨でもスキースノボがしたい!】雨の日スキーに必要な準備と注意点
ポジションが重要
雪質が良いスキー場で滑る場合は、多少滑り方が悪くてもごまかして滑る事が出来ますが、サマーゲレンデはごまかしが効きません。重心のかけ方・ポジション・ターン切り替えなど、一つでも雑な滑りをするとすぐにバランスを崩してこけてしまいます。冬のスキースノボよりも集中力が必要です。
逆にサマーゲレンデでしっかりと練習し滑れるようになれば、ウィンターシーズンは楽に滑れるようになります。ごまかしが効かないサマーゲレンデで滑る方が上達への近道になると言う人もいます。
夏は様々なサマーゲレンデで、有名スキーヤーを呼んでレッスンキャンプやスクールを開催しているので、夏の間にしっかり練習すればグンと上達するかも知れませんよ。
夏スキーの服装は?
プラスノーをしてみたいけど、服装はどうしたら良いの?と言う方のために、服装や必要なものをまとめました。
長袖・長ズボン
夏の山は暑いから半そで・半ズボンで行こうと思っている方もいるかも知れませんが、半そで半ズボンは危険です。スノーマットは、雪と違ってこけると結構痛く、こけた際に素肌をマットにこすると出血する可能性があります。場所によっては、半そで半ズボンでの滑走を禁止しているゲレンデもあります。
吸湿・速乾性に優れたスポーツ用インナー(長袖のもの)の上にTシャツを着るなどすると良いでしょう。
プロテクター
長袖・長ズボンを着ていても、こけた時に肘などを擦りむく可能性があります。安全の為、肘・膝などにプロテクター着用を推奨しているゲレンデが多いです。スノーボードの場合はヒップパッドも着用しましょう。
ゲレンデによっては、プロテクターを無料で貸し出している所もあります。
ヘルメット
最近は冬でも安全の為ヘルメットをしている方が多いですが、プラスノーは冬に比べてケガのリスクが高いため、ヘルメットも必ず着用しましょう。
カッパ・レインコート
サマーゲレンデでは、スノーマットの滑りをよくするため、定期的にマットに散水をしています。その為、滑っていると水しぶきを浴びてかなり濡れます。丈の長いレインコートを羽織るのがオススメです。
また、帰りの為に、着替えやタオルも必ず持って行きましょう。
サングラス
必須ではないですが、山の日差しから目を守るためのサングラスがあると良いです。冬用のゴーグルを使っても良いですが、ゴーグルは暑いです。合わせて日焼け止めも
スキー場に行くならゴーグルは絶対必要!ゴーグルをしないと危険な理由!
日焼け止め
冬の山と同じく、夏の山も紫外線が多く降り注いでいる為、日焼け対策は必須です。
顔はもちろんですが、首の後ろなども忘れずに日焼け止めを塗りましょう。
リュックまたはウエストポーチ
こちらも必須ではありませんが、スキースノボウェアを着る冬のスキーと比べて、夏のスキーはポケットが少ない服を着ます。
携帯電話や財布・飲み物などが入れられるリュックかウエストポーチがあると便利です。サマーゲレンデはマットに散水していて濡れるため、リュックやウエストポーチも防水撥水加工のものがオススメです。
まとめ
サマーゲレンデは、ウィンターシーズンとは一味違った滑りを楽しむことが出来ます。
またプラスノーを体験したことが無い方は、今シーズンは是非行ってみてはいかがでしょうか?
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